最近の株式市場は、安定性に欠け、2025年に入ってから続落傾向にあります。
株式投資を始めたばかりの初心者にとって、市場の暴落は非常に怖いものです。
株価が急落し、資産が一気に減少すると、不安や焦りから冷静な判断を失いがちです。
しかし、感情的な行動はさらなる損失を招く原因になります。
本記事では、株式市場の暴落時に初心者がやってはいけないことを詳しく解説し、適切な対応策について紹介します。
パニック売りをする
なぜパニック売りはNGなのか?
暴落時には、多くの投資家が恐怖に駆られ、一斉に売却しようとします。
しかし、暴落後に市場が回復することは珍しくありません。
過去の歴史を見ても、一時的に大きく下落した後に市場が持ち直すケースがほとんどです。
パニック売りをすると、安値で手放すことになり、大きな損失を確定させるだけでなく、その後の回復による利益を逃すことになります。
下のグラフは1801年から2001年までのアメリカの株式市場のグラフです。

いかがでしょうか。途中途中に右肩下がりの局面はあるものの、全体的にみると右肩上がりで推移していることがわかると思います。
どうすればいいのか?
- 【投資の目的を再確認する】:投資か投機か。短期的な値動きではなく、長期的な成長を見据えて投資を続けましょう。(※個人投資家がする投資は、投機に近い・若しくは投機と位置付けられることもあります)
- 【感情に流されない】:不安や恐怖を持たないことは難しいのですが、感情をいったん外において冷静にデータを分析し、売却を考えていた時期であれば冷静に売却の判断をして、売却の予定がなければ、当初の計画通りホールド(持ち続けること)しましょう。
- 【過去の暴落事例を学ぶ】:ここ最近では、リーマンショックやコロナショックがありましたが、その後の市場回復を知ることで、過度な悲観を防ぐことができます。

追加投資を急ぐ
暴落は買い時?
「暴落時は絶好の買い時」と言われることもありますが、これは慎重に考えるべきです。
確かに、割安な株を仕込むチャンスではありますが、底値を見極めるのは非常に難しいため、過剰なリスクを取る可能性があります。
どうすればいいのか?
- ドルコスト平均法を活用する:一度に多額を投資せず、一定の金額を定期的に買い増すことでリスクを分散する方法です。
この方法は、長期投資で勝ち抜くための王道の方法となっています。 - 現金の余裕を持つ:全資産を投資に回さず、一定のキャッシュを確保することで、さらなる下落にも対応できます。
人それぞれの状況によって投資の配分は比率は変わってきます。
投資初心者は、急いで財産を増やそうとして、全額投資にしたくなる気持ちは私も同じ気持ちになったことがあるので分かりますが、決してしないことをおススメします。
SNSの情報を鵜呑みにする
フェイクニュースに惑わされない
暴落時には、SNSやニュースで「〇〇企業が倒産する」「この株は終わった」といった煽り情報が溢れます。
これらの情報に振り回されると、冷静な判断ができなくなります。
私も過去に何度も、狼狽売りをしてしまい大損したことがあります。
不安を煽る情報は、人間の繁栄に必要だったのでインプットされやすくなっています。
どうすればいいのか?
- 信頼できる情報源を選ぶ:公式な経済ニュースサイトや企業のIR情報を確認する。
ブルームバーグなどは勉強になっています。
https://www.bloomberg.co.jp/ - 過去の事例を振り返る:同様のパニック時にどういったデマが流れたかを知ることで、対策が立てやすくなる。
レバレッジ取引をする
暴落時のレバレッジは危険
信用取引やFXなどのレバレッジを利用した投資は、上手くいけば大きな利益を得られますが、暴落時には大きな損失を被るリスクが高まります。
特に、初心者が暴落時にレバレッジをかけるのは非常に危険です。
どうすればいいのか?
- 現物取引を基本とする:初心者はまず現物投資で経験を積む。
- レバレッジを使う場合は慎重に:リスク管理を徹底し、無理のない範囲で活用する。
投資をやめてしまう
一時的な暴落で投資を諦めるのはもったいない
暴落を経験すると、「やっぱり投資は怖い」「もうやめよう」と思うかもしれません。
しかし、市場は長期的に成長しており、一時的な下落はむしろ投資のチャンスでもあります。
どうすればいいのか?
- 長期視点を持つ:短期間の値動きではなく、5年10年のスパンで考える。
- 投資の勉強を続ける:市場の仕組みを理解することで、冷静な判断ができるようになる。
まとめ
暴落時に初心者がやってはいけないことを5つ紹介しました。
- パニック売りをしない → 冷静に市場を分析する
- 追加投資を急がない → 分散投資でリスクを軽減
- SNSの情報を鵜呑みにしない → 信頼できる情報源を選ぶ
- レバレッジ取引をしない → 過剰なリスクを避ける
- 投資をやめてしまわない → 長期的な視点を持つ
暴落は誰にとっても不安なものですが、適切な知識と判断力が必要です。
感情に流されず、計画的に投資を続けることが、成功への鍵となるでしょう。